グリーンランドの氷床から流出する融解水が、

2019年の世界の海面上昇の主原因であり、

海面を1.5ミリ分押し上げた。これは1年間の上昇分の40%に相当する。

融解量は、これまで観測史上最多だった2012年を少なくとも15%上回る。

しかも、融解量の多い上位5年は直近10年間に集中しているという。

グリーンランドの氷床が全て融解すると、

世界の海面は7メートル上昇する。

フランス国土の3倍の面積を覆うグリーンランドの氷床は、

2000年までは融解量と積雪量が拮抗していた。

しかし、この20年間で温暖化が進み、このバランスが崩れてしまった。

気象パターンもやはり気候変動によって変化しており、

雪雲の発生が減って降雪量が少なくなっている。

高気圧が張り出すことで、より温暖な晴天の日が増え、

氷床の融解が加速する結果となっている。(c)AFP/Marlowe HOOD 』