ツイてない長男 その4

ボンジュール。

マダムの家族全員おうち生活も20日目。

北ロンドンはまたもや快晴。

 

きのうのぐうたらパワーアップサンデーは、そういえば夫が

飾りっぱなしになっていたひな人形を

ようやく、ようやく、片付けてたな。

ひな祭りから遅れること1ヶ月と2日か、

なかなかのぐうたらっぷりだな、合格。

このままじゃ、あのちょっと変な長女も嫁にいきそびれるな。。。

ってマダム、自分で片づける気もないもんだから、夫にしっかり聞こえるように呟いといたからな。

長女は

結婚なんてしなくていいわ!する気もないわ!

って吠えてたけどな。

未来のことなんてぇ、誰にもわからないさぁ~。

ホントに一生、独身かもしれないし、

めちゃくちゃ好きな人が出来て、そやつの前では、

今の長女からは想像つかないくらいのぶりっ子っぷりを発揮して、

上目遣いでしなだれかかってるかもしれないしな(笑)

ま、その時はマダム、爆笑してやるわな。

 

 

そうそう、引っ張るにいいだけ引っ張った

ツイてない長男 その4だった。

おうち生活ばっかりでネタがないかと思いきや、

元々おしゃべりなマダムだからね、なんだか意外にネタが転がってんのよ。

で、本来のお題から脱線してどんどん書いてくもんだから、

まぁ、意図せずに引っ張りまくってるがな。

わざとじゃないがな、すまないねぇ。

そろそろツイてないシリーズ、本気で終わらせないとな。

 

イヤー5で過ごしていた長男を、家計のきつさのあまり公立に転校させようとした去年の11月半ば、

デポジットの問題で翌1~3月の学費を払う必要があったこと、

息子はイヤー6に在籍しなければならず、さらには今年の9月からは

イヤー7のセカンダリースクールに行かなければならないことが判明したって話ね。

で、セカンダリーの希望を出すファーストラウンドは既に終わっていて、

慌ててセカンドラウンドに申し込んだってとこまでね。

 

マダム一家、こっちのシステムが全然わかってなかったから、

ホントに子供達にはかわいそうなことしっぱなしだったがな。

その時その時では、良かれと思ってしていた選択が全部裏目に出ちゃって、

長男にとってはかえって過酷な状態になってしまったという。。。

で、マダムとしては、今年の3月までの1ターム分の授業料は払った上で、

一刻も早く転校させたいと思ったわけね。

3月末まで私立の学校に通わせる気なんて、さらさらないわけ。

だって、最高学年のイヤー6に急に上がらなくちゃならないわけだし、

7月の夏休みまでで卒業になっちゃうわけだから、

あと半年通えるかどうかなわけね。

とにかく時間がない!!

親の都合に翻弄させられた長男だったから、

家から車で30分以上もかかる私立を辞めたら、

近くのスクールに変えて、近所に友達を作って遊ばせてやりたい、

アフタースクールを楽しませてやりたいって思ったのね。

もう、1日も早く新しい環境に慣れて、

1人でも多く、友達ができて欲しいもんだから、

今すぐ、転校させたいわけ。

 

ここでカウンシル様のご登場よ、全く仕事してくれないカウンシル様ね。

「我が息子が学年を1年落としてイヤー5の私立に通っとります、

この度、経済的事情により、公立の学校にうつしたいと考えとります、

つきましては、今すぐにでも学校をご案内下され」

という要望を、夫がメールで送ったがな。

カウンシル様、電話では例のごとく、録音で色んな部署にたらいまわしにされた挙げ句に、ご要望はメールしてね、で終わりだからな。

 

で、ここからがもう、大変。

まず、今、現在、私立に通っているもんだから、

ホントに公立にうつる気あんの?

💰ないって言いながらも通ってるんだから(まだ籍もあるし)、口だけじゃね?

ってことらしいのね、知り合いによると。

まともに取り合ってもらえないんだす。

要は、マダム一家に学校を紹介しておいて、いざ入学って段になって

やっぱり、今のスクールを続けます

っていうのを警戒していたらしい。

実際に、そういうドタキャン族がよくいるみたいね。。。

だから、メール送ってもしばらく放っておかれるわけ。

えー、無視されてるんだけど、どうしたらいいの?

ってまたまた、知り合いにたずねると

とにかく、証拠となるメールをしつこいくらいにバンバン送り続けろ、とアドバイスをもらったわけ。

そうしないとこの国のカウンシルは動かないからね、って。

マダムのおっとり夫からしたら、一旦メールを書いたら

先方からの返事を3日でも4日でも待ちますよ、ってスタンスだったんだけど、

こっちの人の感覚だと

言ってこない(催促してこない)っつーことは、もういいんだな

って認識で放置されるとのこと。

信じられない!役所だよ、役所!!

要望をメールで送ってからも、連日、

あの件、どうなった?

あの件、どうなった?

ってメールを証拠として時系列で残して、どんどん催促していかないと対応してくれないんだと。

そうアドバイスもらってんのに

おっとり頑固夫、

しつこいって思われたら嫌がられるんじゃないか

なーんて勝手に判断して、アドバイスも聞かずに控えめな行動するもんだから、

その控えめ行動ゆえに、切実さが全然、先方に伝わらんがな。

役所の方も、我が家がガンガンメールして来ないとこ見ると、

今、通ってる私立辞めてまで、ホントに公立に変える気あんのか、

って印象を余計に強く持つわけね。

まさに、文化の違いでこじれるにこじれたわけよ。

あっちとしては、長男の学校を探してやってキャンセルされちゃー、

徒労に終わるからね。

確実じゃないことはやりたくないわけよ。

で、一般的には日本人は💰持ちだって思われていて、現在も私立に籍がある

(デポジット問題の判断が遅かったばっかりに、仕方なく払った学費が余計に裏目にでたわけ💦)

どう考えたって切実さに欠けるわけ。

マダムの長男に学校探すよりも、

イギリスに来たばっかりでまだ行く学校が決まっていない子供に

14日以内に学校を見つけてやる方が先なわけよ。

ほとんど無視。なかなか、学校を探してくれないがな。

あ、ここで言っとくと、居住地区のカウンシルを通して手続きをしないことには、

公立の学校に通えないわけね。

行きたいスクールに直接訪ねて見学はさせてくれても、

手続きはカウンシルの方へどうぞー、って言われてしまうのね。

カウンシルが入学の許可を出したり、書類上の手続きをしてくれるわけ。

それだけの権限がありながら、動いてくれない。。。

マダム、ホントに泣きそうだった。

夫をせっついて何度メールしても動いてくれず、しまいには

なぜ、今、学校をうつらなければならないのかっていう真剣さを

アピールする作文じみたものまで送りーの。

 

で、ようやく来たカウンシル様の返事は

今のスクールを辞めると言っている証拠を出したまえ

って。こんなのもう、通っている学校の厚意に甘えるしかないじゃない。

夫が息子の通っている学校に

「すみません、役所が学校をなかなか探してくれずに困っておりまする。

つきましては、貴校を辞めるという意思が本当かどうかを知りたいと先方が言って

いるので、我々が正式に貴校を辞めるという意思を示している旨の

文書を発行してくださらんか」

って頼んだわよ。

息子のスクールはホントに良く対応してくれて、

家族から息子が辞める意思を受けている、という文書を発行してくれたの。

これを見せれば、効果はすぐあるな!

と期待に胸を膨らませていたのに、カウンシル様からの信じられない返事は

お前さんたちが辞めるのがホントなのは、よし、わかった

でも、籍が3月の末まであるじゃないかえ?

だから、学校を探してやるのは3月末が終わってからでよかろう?って。

。。。信じられなぁーい!!(泣)

もう、マダム、何度も働きかけてるのに、ここまでやってくれないなんて、

マジで泣いたさぁ。

ここでまた、知り合い登場。

カウンシルの人間からしてみれば、超お高い学費のスクールに

3月末まで籍があるにも関わらず、それを途中で辞めることが

理解できないんじゃないかって。

いやいや、我々にとっちゃー、イヤー4やイヤー5で転校するのとはワケが違うんだす。

いきなり、まだやってもいないイヤー6になって、9月から中学生になるっちゅーから、とにかく急いでいるんだす。

で、結局どうしたかっつーと。。。

カウンシルは3月末の籍が抜けるまで動く気がないから、

こっちが先に腹をくくって今のスクールを辞めたるしかないな

ってことで、長男、2月12日のハーフターム休みっていう

学期の途中にある休みの前日でスクールを辞めたがな。

既成事実を作らないことには、カウンシル様は動かない。

行くとこがなくなれば、14日以内に探してくれるだろうっつー作戦ね。

この時が一番きつかったな。

長男のスクールの先生や友達の親に別れの挨拶をした時なんか、みんなに

どこのスクールに行くの?

って聞かれて、

実は、まだ決まってないんだす

なーんてこたえてさぁ。

みんな、え???って顔をするわけ。

💰がきつくてスクールうつるのはフツーに話してたから、

カウンシル様が決めて下さらんから、先に辞めることにしたった(怒)

とマダムが説明し、

あー、なるほどねぇー。いい学校が見つかるといいね、グッドラック!!

ってなるわけね。

そんなこんなで、長男君、ようやく慣れたアットホームなスクールを、

次のスクールも決まらないままに辞めちまった。。。

 

長男が辞める時に号泣してくれた女の子がいたらしい。

他の女の子のママによると、

コミュ障少年、ガールズにモテモテだったんだと!!

マダム、めちゃくちゃビックリしたがな。

 

そういえば、日本の小学校で一番はじめに仲良くなった友達も、

こっちに来てからはじめてのプレイデートも

面倒見のよさそうな姐御肌の女の子だったなぁ。

あやつ、ホントに頼りなさそうにボーっとしてるからな、

母性本能をくすぐるところがあるのかもしれんな。

 

 

そんなこんなで先にスクールを辞めちまって行くとこがなくなった長男君。

ハーフタームの休暇が2月23日までだったから、

最悪、その後の14日間を待つしかないってマダムも腹をくくったわ。

そしたら、カウンシル様、ようやく動きはじめたがな。

この時にも一応、第3希望まで希望を出していたんだけれど、

まずはおっそろしく遠いスクールを案内されて。。。

選り好みとかの問題じゃぁなくて、流石にそこは通えませんがな、

ってお断りする。

次はどこの学校を案内してくれるわけ?

ってドキドキしながら待つわけ。

結局、第3希望以内の学校にはひっかからず。

でも、比較的家から近い学校を案内されたので(それでも、徒歩30分かかる💦)、

その学校へお願いすることがようやく決まったのね。

で、3月3日の初登校にいたる。

初日、迎えに行ったら長男の顔が暗くて、マダムも心配でしようがない。

学校でいじめられたのか?何かあったのか?

って色々考えるんだけど、まぁいくら聞いても予想通り、無言。

3日ほど経って、ようやく笑顔が見られるようになってマダムも胸をなでおろす。

翌週からは1人で登下校させることにした。

で、3~4日ほど経ったころ、同じスクールに通う日本人のママさんに

長男が男友達3~4人と楽しそうに下校してくの見たよ、

彼、頑張ってるね♪

って教えてもらって、マダムめちゃくちゃ嬉しかったんだぁ。

かわいそうに、コミュ障で人に慣れるのも大変なのに、

転校ばかりで4校目になっちゃって、9月からは5校目だよ、

って心配してたから、友達と下校しているって聞いて、

あやつも頑張ってるんだなぁと思ったわけ。

 

友達にも前に言われたのよ。

あやつがホントにアホで困るって言ったら

でも、新しい環境でちゃんと頑張っているじゃない

って言われて、確かに文句の一つも言わずに

スクール行きたくないなんてことも一度も言わずに

転校ばかりでも頑張ってるんだなぁ、って思ってからは

長男のこともアホアホ言ってないで、評価してやらないとなって

マダムも反省したがな。

以前、マダムが何を聞いてもやっぱりなんにも話さないもんだから、

そんなことしてると、ホントに嫌われるよ、

って長男に言ったんだ。

そしたら長男、

ママがちゃんとしゃべれって言うから、

スクールでは頑張って話してるよ!!

ってすごい剣幕で抗議してきたことがあってね、

そっかぁ、人と話すことが苦手でも

スクールではあやつなりに、話そうと頑張ってるわけね

ってマダム、あやつの努力がはじめてわかったことがあったがな。

そんなことがあってからの、友達との下校の目撃情報。

あやつなりに成長してるんだなぁと、思ったわけだす。

それなのに、だよ!!

スクールに2週間だけ通って、友達がやっと出来たころに長女が発熱で、自主隔離開始。

その後まもなく、スクールもクローズとなり、現在にいたる。

人によっちゃー、大学が既に9月までオンラインを決めてるわけだから、

スクールも9月の新年度までないんじゃない?っていう始末。

ってことはだ、うちの長男、なんとイヤー6を

2週間しか行かないで、イヤー7になっちまう??

という、マダムの危惧があるわけね。

幸いなことに、イギリスの公立小の算数はイヤー6でもクソ簡単らしい。

三角形の面積をやってるみたいで、長男も

なんかビックリするほど簡単なんだけど。。。

って戸惑ってたわな。

そこは安心したけどな、

でもイヤー6が2週間の幻で終わってしまうかもしれないという。。。

本人には

もし、このままスクールに行かないままイヤー7になっちゃったら、

優秀すぎて、イヤー6スキップじゃん、ジーニアス気分じゃん♪

って面白おかしく話してはいるけどね。。。

転校して2週間しか通ってないのに、

やっと友達ができはじめたのに、っていう意味で

あやつはツイてないぜって話ね。

ま、強くたくましくなってくれぃ!!

長くなっちゃったけど、

ツイてない長男 シリーズ1~4。

 

おしまい。

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