ボンジュール。
マダムの家族全員おうち生活も18日目。
北ロンドンは晴れ。
今日は、マダムのぐうたらパワーアップサタデーなり。
チビはパパがいるもんだから、わがままさもパワーアップ。
長女と長男はあいもかわらず、喧嘩ばっかり。
マダム、うんざりしてほとんど寝室に消えて、1人スマホでヤフーニュースを満喫。
夕飯には週末くらいってことでコーラを飲もうと出せば、やれ、あっちのコップのコーラが多いだの、こっちのコップの方がスリムなんだから、同じ高さまでじゃ少ない、もっと入れてくれなきゃずるいだの。。。
ホントにいい加減にしろよ、お前ら!!
と楽しくみんなでおうちご飯のつもりが、マダムの怒声が響き渡り、泣き出すやつが出て、
シーンとするという。。。
まぁ、沈没寸前のガタガタの船、今日もなんとか岩陰に停泊中なんだわな。
きのうの夕飯時はマダム、ちょっとスリリングな出来事があったんよ!
それはね、めっちゃでっかい蜂と対決したのさ、フフフ。
正直言うと、実はかなーりかなーり怖かったのだす。
さっき調べたら、真っ黒い大きなずんぐりとした蜂、クマバチみたいね。
比較的性格は温厚で、大人しい蜂だからそんなに恐れるこたぁないって後からわかったけどさ、あの異様な音で家の中を飛ばれたら、ちょっとというか、だいぶ怖いがな。
ガーデナーのじいちゃんにnew plant にevery 3or4days、water やれって言われて玄関先に出た時に出会ってしまった私たち(マダムと長女とクマバチね)、
長女と一緒に
こわい、こわい!ハチが来るから早く、家に入ろう!
って慌てて家に戻り、玄関を閉めたがな。
で、やつの存在をすっかり忘れていたきのうになって、なんとやつが家の中に入って来た。
庭に出るドアのカギをいつも通りに開けて、3匹が自由に出入りできるようにしていたもんだから、なんかの拍子でやつも入ってきてしまったらしい。
招かれざる客が来ちまったぜ。。。
はじめは穏便に帰っていただきましょうと、家中の窓を開けて、天井も窓が開くようになってるもんだからそこも開けて、出口を作ってやったんだけど、おバカさんなのか、一向に帰ってくれず。
天井高くで飛んでいたのが、だんだんすんごい音をたてながら、我らが食卓まで高度を下げてきたもんだから、チビなんかは怖がって食事どころじゃなくなり。。。
マダムも半泣きよ~。
今、こんなでっかい蜂に刺されても、この騒動のさなかに病院なんて行けないじゃない!!
ちょっと怖すぎる!
とみんな、顔が恐怖にひきつったわけ。
そしたら、なんとそのハチ、食卓横にある高さ2メートル弱くらいのスタンドライトの光の中に、自分から飛び込んで行ったがな。
ライトもかなり高温になってるし、ジュッって音が一瞬したもんだから、夫が
焼けたな
って。で、マダムが椅子の上に乗って恐る恐るスタンドライトを覗き込むと、
生きてるし!!
ハチにしたら、火傷を負って命からがら、スタンド光の届かない端に移動していたんだろうな。
マダム、咄嗟にこのスタンドを塞がなきゃって思って、
鍋のフタでもなんでもいいから、何かすぐに大きめのものをよこしたまえ
って夫に言って、夫、一番近くにあった
おもちゃの空き箱を潰したボール紙を、マダムに渡したがな。
マダム、スタンドライトを塞ぐように
そのボール紙を置いた!
そしたら、ハチが半狂乱になって
ジジジジ~!!
ってものすごい音をたててライトの中を飛び回って。
ま、残酷物語だな。
ライトの隙間からはボール紙が焼けはじめて、モクモク煙が出始めるし。
ま、まずい、ライト壊しちゃう、
慌ててライトのスイッチを切るものの、今、ボール紙をずらすわけにはいかない。
ハチに刺されるくらいなら、スタンドライトを弁償するしかないな(ちなみに家具は全て、この家の備品だからね)
って貧乏ながらも腹をくくり、モクモク煙がたつボール紙をしばし置いとく。
ライトは煙が出てからすぐに消したからね、とにかく壊れていないことを祈るのみ。
ハチの飛ぶ音も聞こえなくなり、ようやくボール紙をはずすと。。。
こんな感じ。ライトの高温ってほんとにすごいんだな。
で、敵はほとんど丸焦げ状態になってたがな。
ちょっとかわいそうな気もしたけれどね、マダム一家も生き残りをかけて必死だから、すまんな。
ってことで、マダムの激闘、死闘は幕を閉じた(笑)
ちなみに、スタンドライトは壊れてなかった!
マダム、持ってるな。そう、思っとこう。
そんなわけでほんとにおそろしく退屈な日々なんだけど、なんだかそれなりに変なことが舞い込んでくるがな。
アホな3匹も毎日、けがをしたり、何かしらやらかしてくれるからな。
そうそう、ようやく本題。
ツイてない長男の続きね、はじめてもったいぶって翌日に引っ張ってみた(笑)
インド学校→近所の公立小ときて、長男にとって3校目のロンドン。
マダムも夫も、イギリスの教育システムが全くわからなくってホントに困ったがな。当時は、教えてくれる知り合いも全くいなかったしな。
ネットでは、評判の良い公立小学校に行かせるにはその近くに引っ越しまでする親もいるとか、ウエイティングリストに登録して何年も待つ場合もあるとか、まぁ、がっかりするようなことがたくさん書いてあったもんだから、
私立に行かせるしかないんじゃね?
ということになり、先にロンドン入りしていた夫が3匹の学校を探し始めたわけね。
マダムと夫は子供の行く学校がなかなか決まらなかったらどうしよう、とネットの情報だけ見て、なんか焦って私立行きを決めてしまったんだけどね、
イギリスの法律では、義務教育の年齢にあたる子供が2週間以上、学校に行かないということはあってはならないみたいなの。
だから、行く学校が決まっていないです、ないでーす、ってこっちに来てからカウンシルに言ったら、カウンシルはなんとしてでも14日以内には通える公立の学校を見つけてくれるみたいね。
ま、あれよ。家から一番近く、とか評判のいいところ、とかの選り好みは出来ないよ。
他に行きたい学校があったら、ウエィテングリストに載せておいてもらうなりして、とりあえずは見つけてくれた学校にまずは通うしかないわけね。
でも、選ばなきゃどこかしらは必ず行けるわけよ。
それをマダムと夫は、
行ける学校がどこもなかったらどうしよ、
なんて今、思えばバカバカしいこと(だって義務教育だものね、そんなはずないじゃないね)を初めての異国でテンパってしまって、本気で悩んでたがな。
先に現地入りしていた夫がカウンシルに学校の件で問い合わせても、
3匹が実際に来るまではわからない、決められない
と一点張りなわけ。
要は、親だけ来ていても現物(3匹ね💦)が来なきゃ、何にもはじまらない、っていうお国なわけね。
日本みたいに学区があって(一応はあるんだけどね)、ここに住んだら自動的にこの学校に入れる、っていう安心がなくて、
行きたい学校に行けるかはわかりません
みたいな答え方をしてくるからさ、
そりゃー不安になるわけね。
絶対にどっかしらはあるよ♪探してあげっから!って言ってくれりゃーいいものを!(怒)
だから慌てて私立に決めなくても、3匹が現地入りしたら、そこから14日以内に学校を見つけてくれるっつー話しなんだろうけどさ、そんな仕組みを知らないマダム達からしたら、
夫についてイギリスに来たはいいけど、上の2匹は義務教育すら受けられなんだ、
なんてなったらどーしよーって、慌てふためいて私立を探しちまったがな。
で、その学校探しね、
長男は対人緊張が強いから、はじめての人にすぐに話せるとは思えない
面通しで合否を決めるなんてことになったら、かわいそうにあやつは落ちてしまうがな
ってことで、学校選びもかなり戦略的。
一番しっかりしている長女と、天真爛漫で超社交的な次男とをセットにして
3匹まとめてのセット売りにすることにしたった(笑)
学費ももれなく3匹分、めっちゃ魅力的♪
てことで、夫が見つけてきた学校にめでたく通えることになったがな。
あれね、夫は初めから私立に惹かれてたのもあるわな。
長男が通ったクラスの規模は多くても12~13人、公立の約3分の1だからね、ホントにアットホームだし、先生の目がとにかく行き届いているからね。
長男はコミュニケーションがおそろしく下手だし、慣れるのにも時間がかかるから、アットホームな学校にしてやりたかったみたいね。
で3匹が同じ学校(校舎は少し離れているんだけどね)に去年の1月から通ったわけ。
長男は去年の1月の時点で日本の小3、でもイギリスではイヤー5だってことになり。。。
いくらなんでも、それはきつすぎるがな。
英語だって、2年生で公立小にうつってからは何もやってないってことで
夫が校長に相談して、イヤー4に1学年下げてもらって入学したの。
ただ、まもなくして重大な問題が勃発するわけよ。
それが。。。家計がきつすぎ問題💦
マダムも夫もホントにどがつくアホだったから、こんなにこんなに大変なことになるなんてぇ、思ってもみなかったのよ。。。
イギリスの教育費、ハンパないから。。。日本の比にならないくらいよ、ホントに。
大体、学校が3学期制で3回に分けて学費を払うんだけどね、1ターム(1学期分)の学費が大体、5500~6500ポンド。※これ、1人分ね。
今はポンド円が135円前後でウロウロしているけど、マダムがイギリスに来た去年は140円くらいね。
だから、マダムはいつも140円で計算してるんだけど、
安い方の学費の5500で見積もっても、1人年間231万よ(泣)
いくら会社の補助が〇割あっても、全然、全然、足りないわけ。
3匹の学校だけがおそろしいほど学費が高いわけじゃなくて、私立の学校がみんな、こんな感じなのよ。
それに対して、公立は無料。
だから、日本よりもずっとずっと格差社会なのよね。
で、マダム、早々に気づいちまったがな。
このまま学校に通わせたら、うちは間違いなく破産するって。
で今度は長女よ、長女はイヤー7に入学したわけ。
彼女もなかなかの茨の道だったのよ。
イギリスには11⁺と13⁺っていうまぁ、中学受験の年があるわけね。(イレブンプラス、サーティーンプラス)
最近はやや共学化になってる傾向もあるんだけどね、イギリスはまだまだ伝統的な由緒ある学校は圧倒的に男女別学が多いのね。
で、入学選考の年齢も11⁺が主に女子(と共学)、13⁺が主に男子ね。
ただ、不思議なことにこの11⁺も13⁺も同じ時期に試験があるみたい(みたいですまぬ、まだ仕組みがよくわからん)
どちらも試験の時期はイヤー6の冬にあるわけね。で、11⁺に受かった女の子たちはイヤー7になる9月から女子校に通い、13⁺に受かった男の子たちはイヤー9の9月から男子校に通うという。
だから、ビックリすることにかなり試験が早いのよ。
13⁺の選考試験なんて3年も前にあるわけね💦
で、男子の場合は合格のプレイスだけ確保して、今現在通っている学校にイヤー8までいるみたい。
受かったからって浮かれてるわけにはいかなくて、イヤー8に最終テストがあって、そこで今までの学力が試されて、最終合格にいたるんだって。
おそろしくアホだと入学取り消しになるの?って聞いたら、知り合いが知ってる限りでは今までそういうことはないって言ってた。
多分、選考試験に知能検査の要素もある学科も含まれているから、おそらくその子供のポテンシャルも含めて、合格通知を出すんだろうな。
で、英語には何の支障もない長女だけど、イギリスに来た時には、全ての選考試験が1年前に終わっていて時、すでに遅しなわけよ。
さらに大変なことに、3匹セット売りで入学したスクール(入学試験はなしね)が、イヤー9までしかないわけ。
だから、イヤー7にいながら、この先のスクールどうする?どうする?って常に不安な状態。
こやつはホントに逞しくて、要領よくて、成績がとにかくいいんだ。
だから、なんとかしてレベルの高い教育を受けさせてやりたいんだけど、全ての学校の選考試験は終わってるし。
欠員がある場合のみ受け付ける、ってホームページにある学校も夫が問い合わせてみるけど、どこも空きがないがな。
日本にいたら英語で中学受験するつもりでいたのに、ここじゃ受験も出来ないのか、親の都合であやつの教育の機会が奪われてしまったか
となんともかわいそうな気分になったがな。
で、なすすべなくした夫が、長女のスクールの進路指導の先生に相談したわけ。
そしたら、彼女、成績だけはずば抜けてよかったから、
進路指導の先生の推薦で編入試験を受けさせてもらえることになったの。
長女、朝9時~昼まで、試験付き添いスタッフとの軽食休憩付きの長ーい試験を受けてなんとか、編入試験に合格してくれたがな。
あやつはホントに逞しいな、母ちゃん嬉しいぞ、
ってことで、長女はなんとか自分の力で私立の女子校に受かってきたもんだから、しょうがない、あやつは行かせるしかなかろう
ということになり。
ただ、おそろしくお高い学費はどう考えても3匹分払えるはずもなく。。。
自動的に勉強とはほとんど縁がないボーイズ2人は私立を辞めるしかないという結論にいたる。
かわいそうにツイてない長男君、せっかくのアットホームな学校をアホな親のせいで辞めることになったがな。
我が家、迷走しまくりの難破船だわな。
またまた長くなったので、ツイてない長男 その3だな。。。