ボンジュール。
マダムの家族全員おうち生活13日目。
北ロンドンは晴れと曇りがしょっちゅう変わる、気まぐれお天気。
そして、マダムがぼーっと過ごしている間に、イギリスはきのう(3月29日午前1時)からサマータイムが始まったみたいね。
これは、時計の針を1時間進めるから、今まで日本との時差が9時間(日本の方が9時間進んでいる)だったのが、サマータイム期間中は8時間になるってことね。
今年のサマータイムは10月25日の2時で終了。そうなると、また、時計の針を1時間戻して、日本との時差は9時間になる。
これからがイギリス、最高の季節になるのにねぇ。
夏は夜10時まで明るくて、子供の学校の後にのーんびり公園で7時まで遊んでパブで夕食、なんてことも出来るから、マダムにとっては2回目の今年の夏を、とーっても楽しみにしていたのになぁ。ま、日本だって同じよね、桜に続いて新緑の季節。
サイクリングにピクニックに、その後はキャンプに海水浴に、って楽しみが待っていたはずだものね。
世界中、みんな、辛いんだよね。。。
マダム、今日はちょっと真面目モードで。
明け方、志村けんさんの訃報が夜更かしマダムのスマホに号外で入ってきた。
ちょっと、というか、かなり大きなショックだった。
重度の肺炎で予断を許さない状況であるとは知っていたものの、日本の最先端の医療をもってすれば、助かってくれるだろうと信じていたし、信じて疑っていなかった。
だから、彼がこのコロナに打ち勝てなかったこと、日本の医療の限界に大きなショックを感じた。
彼の死はもちろん、日本中だけじゃなくて、世界中にも大きな衝撃だったと思う。
そして、この彼の死をもって、はじめて事の重大さに気づいた人も多いのではないだろうか。
おそらく、ありがたいことにマダムのブログにヒットして読んでくれた人(ホントにありがとうございます💕)は、きちんと外出を自粛している人なんだろうと思う。外で遊んでいる時に、誰かのブログを読むなんてことはまず、ないからね。
今、問題なのは、危機意識がなくて普通に出歩いている人たちね。
自分は大丈夫だろう、と対岸の火事程度に思っている人。
マダムも、マダム一家だけならば、もしかしたら軽症で済むんじゃないかとちょっとだけ思ったりもした。それは否定しない。ただ、先日も記した通り、ウィルスも変異して厄介なものになっているかもしれないから、なんともいえない。
で、今の爆発的な感染者の増加は、自分は大丈夫だろうという考えの人が普通に出歩いて、無症状の感染者がおそらく把握しきれないほど増えた結果、ウィルスに耐えうるだけの抵抗力がなかった人が重症化したり、不幸にも亡くなっている状態だと思う。
やっぱり、自分や家族が死ぬか、重症化するか、という視点だけじゃなくて、自分達の行動によって死んでしまうかもしれない人達がいるということ、この視点が欠けているんじゃないかと思う。
これって言葉は過激になっちゃうけれど、
無意識の殺人
なんじゃないかとさえ、思うのね。
自分が刃物を持って誰かを刺したりとかしている訳じゃないから、罪の意識は全くない。
ホントにこわいことだと思う。
自分の軽率な行動が誰かを不幸にするかもしれない、そんな気持ちをみんなが持てたら、もうちょっと状況はマシになってくるんじゃないかとマダムは思うのね。
この状況は深刻なんだけど、ちょっと考えればわかること。
みんなが自粛して家でじっとしていれば、少なくともこれ以上のウィルスの蔓延は防げるっしょ
っていうホントに単純なことなんだよね。
無症状の感染者も、潜伏期間にある人もみんな、家でじっとしている。
国民全体がみんなで耐える。
そしたら、少なくとも新たな感染者は出ないじゃない。
誰かにうつすことも、誰かからうつされることもない。
国民が一丸となって頑張ればなんとかなるはずのものも、みんながそれぞれに思い思いの行動をしちゃうから、防げるものも防げない。
日本人はいつからここまで利己的になっちゃったんだろう?
とニュースを見ていて、悲しくなる。
マダムもかなり個人主義の部分もあるのよ。
でも、これは個人主義とか、個人の権利とは違う次元の問題。
個人を唱える前に人類の死活問題。
生きるか、死ぬかって話になっているのに、まだ、予定通りにレジャーを楽しむだの、花見するだのってどうかしてる。
何をするにも、個人主義を唱えるにも、命あってのものだからさ、ホントに。
そこの所をどうか、間違えないでいただきたい。
って誰にいうでもなく、思わず説教じみてしまったがな。
でもね、
1人1人が真剣に外出自粛に取り組む
これさえ出来ればと思うと、マダムはとってももどかしいのよ。
志村けんさんの死から、みんなでもうちょっと真剣に考えよう、とマダムは思う。
彼の死に対するコメント欄に中国を批判したりとか、ヘイト投稿があるらしいけど、それって違うんじゃないかと思う。
彼の死が受け入れられない、受け入れたくない人の気持ちはよくわかる。
でも、その気持ちを怒りに変えて、矛先を他国や人に向けても、事態は絶対に良くならない。
どこの国のせいとか、誰のせいとかじゃない。
そんなこと言っても何の解決にもならないし、遅かれ早かれ、人類がこの世に存在する以上、こうした類の問題は出てきたことだと思う。
これからだって、未知のウィルスが出てくるかもしれない。
そんな時に、出どころ突き詰めて責任を追及したり、その国の国民全体を批判したり、差別したりして、いがみ合うようなことはやめた方がいい。
情報を隠蔽していた結果、パンデミックになったというのであれば、その初動のミスを指摘するべきであって、お前の国のせいでとか、そういう行き場のない怒りを罪のない人にぶつけるべきじゃない。
ヨーロッパでもね、コロナはアジアのせいだって言いだしている連中がいてね、近所で日系の塾の先生が道を歩いてて頭突きをされたっていう噂が流れたりして、マダムの周囲もあんまり穏やかじゃない。
やっぱりアジア人差別があるのかもしれないと思っていて。。。
実際に被害に遭ったことはないんだけれど、遭ったら悲しすぎるからね、こういう時こそ、騒動がおさまるまで、コロナだけじゃなくて、この騒動から派生する他のことからも子供達を守るために家でじっといているわけね。
とにかく、みんなで今できることをやっていくしかないね。
謹んで志村けんさんのご冥福をお祈りいたします。
で、本題。
マダム一家、本当は4月に一時帰国の予定をしていたの。
そうよそうよ、1年以上ぶりに日本に帰れる予定で、そりゃー楽しみにしていたがな。
会いたい友達だってたくさんいるし、食べたいものだって山ほどあって。
日本で買いたいものもたくさんあって。
イギリスではお高いユニクロなんかも買いだめしたかったしね(笑)
2週間以上日本に行く予定だったから、子供達と行きたいとこ話したりして盛り上がってて。
行きたいとこって言ってもホントにウケるのよ。
スシローとか、びっくりドンキーとか、道頓堀(お好み焼き・もんじゃ)とか、ラーメン屋とか、てんやとか、吉野家、すき家とか。。。(笑)全部、食べ物だがな。
やっぱりね、子供達は日本の食べ物やレストランが恋しくて仕方ないみたい。
一時帰国でこれが全部実現してたら、マダムのダイナマイトわがままボディはさらにパワーアップしてたな💦
でね、結局、この騒動で一時帰国はあきらめたのよ。
日本に帰っても14日間の自主隔離をしていたら、隔離が終わる頃にイギリスに戻るわけだし、イギリスに戻ったら戻ったでさらに14日間の隔離になるわけよね。
ま、今の生活も今後しばらくも結局、家族以外の誰とも会わない隔離生活だから、なんら変わることはないんだけれど、無理をして日本に帰ったところで、今のマダム一家と会いたがる日本の友達は誰もいないだろうというのが結論。
このご時世だもの、マダムが逆の立場で日本にいたとして、友達がイギリスから一時帰国してきても、感染大国のヨーロッパから来ていたらやっぱり会うの、ためらっちゃうよねぇ。
せめて2週間自主隔離して安全が確認されてからにしてほしい、って思うよね。
ま、日本もいよいよ深刻になってきて、今は友達に会うような状態じゃないだろうけど、マダムが一時帰国を断念したころは、こんな感じだったのよね。
だから、日本に帰っても友達に声をかけるのもためらわれる状態だったし、声をかけられた方だって断りづらい思いされても嫌だったからね、どうせ日本に一時帰国するなら、みんなに歓迎してもらえる時期じゃなきゃ、悲しすぎるなぁというのが一番の理由。
子供達だってそう。期待に胸膨らませてウキウキで日本に帰っても、誰も友達が会ってくれなかったなんてことになって、悲しい思いをさせたくなかったしね。
イギリスの空港を経由して、12時間以上も飛行機に乗って、また、羽田空港を経由してってそれだけでも、たとえそれまでコロナに感染していなかったとしても、そこで感染するリスクもあるわけだし、そんな状態で日本の友達には会えないなぁと思ったわけ。
ホントにがっかりしたがな。
でもね、帰るのは今じゃない。
今回はツイてなかった、時期が悪かったってあきらめよう。
って子供達にも話して、彼らも渋々了承。
ま、そんなこんなで楽しみにいていた一時帰国はやめにしたって話。
あ、一時帰国で予約していた宿泊施設はホントに丁寧な対応をしてくださって、全額返金してくれたのよ。
次回の一時帰国の際にご利用して下さったら光栄です、って言ってくれてホントにありがたかったわ。。。
絶対、そこの宿をまた、予約するがな。
マダムのブログが続いていたら、そのお宿もいつか紹介できるといいなぁ。
マダムもまだどんなとこか知らないけど。。。