したたか、わがまま大魔王。

ボンジュール。

マダムの家族全員おうち生活も50日目。

北ロンドンは今日も快晴。

最近は次男が散歩好きになってしまって

こやつが一旦散歩に行くと言い出したらもう絶対、

マダムもいやいや行かざるを得ないという

悲劇が続いておりまする。

そうだな、今日は

この次男についてちょっと書いておこうかな。

こやつはだな、現在4歳。

ものすごーく気まぐれで

わがままなんだ。

で、こやつをここまでのひどい、

わがまま怪物にしてしまったのは

まぎれもなく親の責任、そうマダムと夫だ。

しかーし、おそらく90%、いや95%は

夫の責任だろうな(笑)

わざわざ言わなくともわかってもらえてるだろうが

次男は長女とは8歳、長男とは6歳離れていて、

マダムもバリバリの高齢出産だったわけだす。

で、マダムは夫と

ちょっとだけ、年が離れてるんだわさ。

もちろん、マダムの方が

若くてピッチピチだ(笑)

40過ぎてて、ピッチピチなんて

図々しいにもほどがあるけどな、

マダムがアラフォーとするならば、

夫はアラフィフなんだす。

だからだ、チビが生まれた時には

マダムも夫も完全なる

おっさんとおばさんだったわけだ。

この状況で何が起こったかというと。。。

溺愛、激アマだすよ。

夫なんてねぇ、

ちょっとちょっと、お孫さんですかえ?

っつーくらい、もう激アマも激アマ、

上2人がかつてはしょっちゅう

ずっるーい!なんでチビだけぇ?

って抗議していたぐらい、

次男にはえこひいきも甚だしいんだす。

しまいには、上の2人も

もう、呆れかえって抗議すら

しなくなってる始末。

要は次男は夫にとっては

孫待遇の特別枠、なんだわさ。

マダムも夫もすっかり枯れちゃって、

子育てへの熱意というか、

かつてほどの情熱がなくなりつつある頃に

出来たチビだからな、

こやつは4歳にもなるのに、数字もひらがなも

まだ、まーったくやってないという

野放し状態だ。

上の2匹で子育ての

理想と現実をイヤというほど味わったからだな、

数字やひらがながわからなくったってぇー

んなもん、小学校に上がれば

イヤでも出来るようになるさぁ~♪と

次男はホントに、放し飼いなんだすよ。

2匹の子育てでちょうど息切れしてる頃に

次男が生まれたからな、

大きな期待をかけることもなく

何をしてももう、

ちょー可愛い♡ちょー可愛い♡で

甘やかしてきちまったわけだす。

 

 

で、この次男がどうなったかというと

まぁ、とんでもないわがまま。

チビにとってはマダムが一応、一番こわいらしく

マダムには流石にたたいてこないけどな、

姉と兄はもちろんのこと、

夫のことも気に入らないことがあると

バシバシとたたくわけだ。

これはいかん!

人に手をあげるようなら、

反射的にたたきかえしてくれ!

と夫に言うんだけどな、夫は

こら、たたいちゃダメでしょ、

なーんて調子で、ホントに

甘く優しくしか言わないんだわ。

そんな言い方が次男に効くはずもなく、

チビは夫に注意されると

余計に夫のことをたたいてるんだわさ。

よう、今だ!今こそ、チビを(軽く)たたくのだ!!

マダムは横でチョコチョコと

夫に言うんだけどな、それでも

あやつは絶対にチビをたたかない。

ま、夫のチビへの甘すぎる対応にも、

小さなイライラがちょっとずつ

積もるんだすよ。

 

 

こんな状況で育ったチビはだ、

天真爛漫、純粋無垢な子供に育ったかというと

全然違う。

計算高い、したたかな子供になったわけだ(笑)

年が離れた兄弟に囲まれているせいか、

数字や文字はわからないくせに

口はとにかく達者だし、走るのなんかは

めちゃくちゃ早い。

bad word も言いまくりだ。

ま、はっきり言ってチビッ子ギャングだな。

そして、赤ちゃんの頃から兄弟と一緒に

大好きなハリー・ポッターを見てるもんだから

毛が長い猫を見ればミセス・フィルチ、

黒い大きな犬を見ればシリウス・ブラックと

言い出す始末だ。

以前のお高いスクールの保護者の前でも

ミセス・フィルチが。。。なんて言い出して、

ハリー・ポッターなんて

おどろおどろしい場面が出てくるのに

もうチビに見せているのか、

と驚かれてしまったわい。

チビは、上の2匹と一緒に食いついて見ててだな、

ディメンターだのなんだのって

喜んどりますがな。

そして、1度しか通しで見ていないマダムなんかよりも

ずーっとずーっと詳しい。

日本にいた時は、カーナビについてるDVDで

腐るほど観てたからだな、

待ってて~、今からヴォルデモートが出てくるよ~

なーんて、次のシーンが言えるくらいまで

見つくしてるんだ。

 

 

こやつの計算高さで驚かされることは

もう数々の名言を聞けば、明らかだ。

例えば、自分が3匹の中でちょっと可愛いのを知っているからだ、

○○が笑うとみーんなが可愛いって言ってくるんだよー

とマダムも思わず耳を疑うようなことを

サラっと言ってのけるわけだ。

チビに全く怒らない夫にイライラしている

マダムに向かっては、

パパは○○に甘いからね!

パパは○○が大好きで全然怒らないんだよ~、

なーんて言うわけだ。

疲れて歩きたくない、パパ抱っこしてと

手を広げてパパに甘えて抱き上げてもらった時なんかはだな、

ほらね、パパは○○が抱っこって言うと

抱っこしてくれるんだよ~!

とパパの腕の中から顔を出して

マダムと上2人に得意げに言い出す始末。

こりゃーひどい、いくらなんでも

チビの天下で、チビは自分の欲求が

通らないことはないって

勘違いしているぞ。

 

極めつけはおもちゃ屋だ。

なんでもかんでも買って買って攻撃。

買わないってなったら

泣いてわめいて、床にひっくり返る始末だ。

マダム、これには

ホントにショックを受けたんだわ。

たまにいるじゃない、

泣いてわめいて床にひっくり返るクソガキ。

マダムはそういうクソガキを見るたびに

あーあー、親のしつけが悪いんだわさって

思ってたんだ。

そしたら、信じがたいことに

我が家のチビが

まさにそうなっちまったんだわ。

上2人はぬけ作だの、不思議だのと

色々と悩みは尽きなかったけど、

少なくともあれ買ってこれ買ってで、

泣きわめくなんてことはなかったんだわ。

それがどうだい、夫が欲しいものを

なんでも買ってやるもんだから

ちょっと買ってもらえないと

自分の欲求を通すべく、

周りのイギリス人にもびっくりされるくらいの

泣き叫びようだよ。。。

やっぱり、子育て間違えたな。

ショックでため息つきまくりだすよ。

で、その泣き叫びに対して

信じられない我が夫、

じゃ、どれがいいの?1個だけだよ、

なーんて言って

買ってやろうとするんだすよ!!

いいじゃないか、欲しいって言ってんだから

1個くらい、だって。

違うだろぉぉ~!!ここで、チビに折れて

買うのは、一番ダメなパターンだろう!

マダムが抗議したけど、マダム以上に

激怒して父の激アマを阻止したのは

何と言っても我が家の隠れボス、

そう、長女だすよ。

パパ、ここで○○の言いなりになって

おもちゃ買ってあげるなんて

絶対に絶対にダメだからね!

そんなことしたら、○○がもっと

わがままなどうしようもない子になるよ!

もし、パパがここで○○におもちゃを買ったら

私はホントにパパの事を軽蔑するから!!

って言ったんだわさ。

お~、さすが隠れボス!

父の孫待遇にもこの時ばかりは

チビの教育上、良くないと見かねて

口を出したわけだ。

夫も長女の迫力ある怒りに負けて

結局、その日はおもちゃを買わなかったんだ。

 

 

チビのこのひどい泣き叫びにどうやって

対処したかというとだ、

マダムが友達から

シール制にしてシールがたまったら

おもちゃを買うっていう約束にするといいよ、

というアドバイスをもらってだな、

良い子で過ごしてシールがたまったら

おもちゃを1つ買ってあげる

という約束にして、なんとか

落ち着いたわけだ。

お約束の文言とシールの台紙は

チビのヤングママである長女が手作りしてだな、

シールをあげるかあげないかの

判断も長女がしているという状態だ。

マダムと夫は

激アマのグランパ、グランマだから

あてにならないと

長女には思われちまっているわけだす。

シール制にしてからは1回シールがたまって

おもちゃを買ってやったけど、

以降ロックダウンになっちゃったんだわ。

今は外にも出かけてないから

おもちゃ熱もシール熱も

だいぶ冷めてきているけどね、

シール制はなかなか効果があったと

思っとります、はい。

 

 

チビの計算高いしたたかさが

唯一通じない相手がいる。

それはマダムの父、おなじみの

じーちゃんだすよ。

じーちゃんは最強。

超偏屈だし、子供らしさとかを前面に押し出して

甘えて見せるチビの戦略には

絶対に騙されない。

それどころか、ぬけ作しっかり者の長女の

第一子としての葛藤や、

コミュニケーションが苦手で

不器用な長男の辛さを見て

上の2人をずっと可愛がってきているから、

一番要領よく立ち回る、ずる賢いチビの

抜け目のなさを見抜いてるんだわさ(笑)

チビはじーちゃんにもしなだれかかるような声で

ねぇ、おじいちゃん、

○○のこと、抱っこしたいでしょ?

って言ってきたんだそうな。

そう、うちのチビは

女みたいなお色気作戦を使うんだす(笑)

で、最強じーちゃんはだ、

はぁ??俺はお前のことなんて

ちーっとも抱っこしたくないからな!

いいか、みんながお前のことを

かわいいと思ってるだなんて、うぬぼれんなよ!

ってまだ3歳のチビに言ってやったらしい。

マダムはそれを聞いて、爆笑したんだす。

やっぱ我が父、3歳相手にすっげーなと思ったね。

夫がアマアマでどうしようもないからな、

こういうパンチの効いたじーちゃんでも

いてくれないことには

チビもホントにクソ人間になっちゃうからな。

 

 

じーちゃんはマダムにチビのことを

あれは頭はいいな、でもいい方に転べばいいけど

悪い方に行っちゃうと

振り込め詐欺なんかのリーダーとかに

なりかねんぞ、って

言ってきたんだ(笑)

振り込め詐欺のリーダーか。。。

さすがじーちゃん、

チビのそういう資質を見抜いて

マダムに注意喚起をしてくれるんだ。

確かに、日本の保育園でも

以前の幼稚園でも

チビの周りには人が集まってきて、

人気があってリーダーだって言われたんだわ。

だから、じーちゃんのそういう

眼力はマダムも一目置いてるんだ。

 

幼稚園の先生との

面談があった時は、

マダムはそりゃーそりゃー

このクソガキがどんなことを

やらかしてるんだか、

聞くのがこわかったんだすよ。

おそらく、お友達のことは

たたくし、物は投げるし

いつもたくさんの友達を泣かしてるんじゃないかと

思っていたわけだ。

そしたらどうだい、

めちゃめちゃいい子でシャイだ、

彼はとても人気がある、

なんて言われたんだわ。

それを聞いてマダム、ホントにひっくり返りそうに

なったんだわさ。

いやいや先生、他の子と

間違ってやいませんかえ?

うちのチビは兄弟はもちろん、

気に入らないことがあると父もたたくし、

物も投げるし、とんでもないわがままで

この先、どうやって育てよう?と

困っているんだす、とマダム。

そしたら先生、

○○がそんなことをするなんて

ホントに信じられない。

でも、おうちで好き放題して

ストレスなく過ごせているから、

幼稚園ではいい子に過ごせているんじゃ

ないかえ?

チビとは反対に

家ではとってもいい子で

幼稚園でギャングの方が

結構、タチが悪くて

問題になることが多い

って言うんだわさ。

で、先生がチビに

おうちでもパパや兄弟をたたいてはダメだよ

○○はとってもいい子なこと、

先生は知ってるからね

って言ったんだ。

そしたらチビ、モジモジしながら小さく頷くだけなんだ。

それを聞いて、マダムはとにかくホッとしたんだわさ。

家ではホントにどうしようもないわがままで

家族を困らせているけど、

それが許されるのは家の中だけだってことを

チビが理解しているんだってことが

わかったからね。

泣いてる友達のそばにそっと行くし、

友達をたたくことは絶対にしないし、

おもちゃも譲ってあげる子だ、

なーんて言われて

ちょっとだけチビを

見直したんだわさ。

だから、ちょっとくらいの

家での王様は許してやる。

でも、それも徐々にコントロールできるように

なればいいなぁとマダムは

思っているわけだ。

 

 

日本の保育園とこっちの幼稚園に通う中で

わかったチビの生態は

内弁慶、な。

家ではとんでもないわがまま、傍若無人、

王様気取りでいるくせに、

外ではマダムの後ろに隠れてモジモジ、

ホントにその落差にこっちも

びっくりするわい。

そして、お遊戯会や運動会の

練習はにっこにこで率先してやるくせに

本番では立ち尽くして

なんにもやらない。

保育園の運動会なんてひどかったわ。

走るのは早いし、練習はノリノリだし、

徒競走のメンバーが足りずに

1人だけ2回走らなきゃならないってことで

うちのチビが2回走ることになったんだわ。

でも、マダムはお遊戯会の練習でも

めちゃくちゃはりきって

振り切って踊っていたあやつが

本番では最後までマダムにしがみついて

舞台に上がるのを嫌がって、

ようやく舞台に上がっても

泣き続けて何もしなかったことを

経験しているからな、なんだか嫌な

予感がしたんだわ。

保育園の先生には

先生、以前のお遊戯会の悪夢が

ありますねん、あやつは

本番になったら何をしでかすか

わかりませんがな、マダムは

イヤな予感がするざんす

って言ったんだわさ。

そしたら先生、

あれは入園して間もなくの

初めての行事だったから

チビも緊張しちゃっただけ!

今はすっかり園にも慣れたし、毎日、練習に励んでいるから

今度は絶対に大丈夫!!っつーんだわさ。

そうですかい?じゃ、その名誉ある

2回走る子はチビなんだすね、

光栄だす

とかなんとか言ってだ、運動会当日。

おいおい、全然大丈夫なんかじゃねーぞ。

朝から行きたくないって泣いてるし。

マダムの後ろから離れないし。

徒競走なんか走り出さないで

先生に引きずられて、泣きながら走ってるし💦

ってことで2回走るなんてことは、到底出来ず、

イヤだー、こわいー、おうちに帰るー

と泣き続けるチビを抱えて

早退したとさ(泣)

こんな感じでチビは

家ではすんごいギャングのくせして、

外ではすぐにおうちに帰りたくなっちゃう

末っ子のとんでもない甘えん坊ちゃんなんだす。

 

まー、これがチビのキャラクターだ。

そこにきのうの

うそつき問題が加わって

平気で姉のせいにしたり、

兄のせいにしたりするから

なかなかに大変な子育てになりそうだわいと

早くもどっと疲れが出たわけだ。

もしかしたら、不思議ボーイよりも

山あり、谷ありになるんじゃないかえ?

もうそんな、気力も体力も残ってないがなと

今からビクビクしているマダムであーる。

 

最後に。

イギリスに来る直前の保育園のクリスマス会の

画像を貼っとくので

笑ってやってくんさい。

もちろん、立ち尽くしている

グリーンがそう、我が孫、チビだす。先生に促されても、とにかく動かないで~す。お友達とハグ。これもやりませ~ん。極めつけはこれ。みんなで後ろ向きになるのも、やりませ~ん(笑)

マダムもはじめてのお遊戯会は何もやらないチビに

ショックを受けたけどな、

この時なんかは

おそらくやらねーな、って予想済みだったから

大爆笑だったんだわ。

 

おしまい。

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